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2005/06/06

映◆雲のむこう、約束の場所(その2)

以前紹介しましたが、
『雲のむこう、約束の場所』!!再度掲載です。

また、独善的に掘り下げてみたいと・・・(藁

新海さんHPの「雲のむこう、」のページへ直リンク! 
『雲のむこう、
  約束の場所』

CoMiX Wave FILMS
MZDV-0005
\4,935
 
監督・脚本・演出etc:
新海誠
キャラデザ・作画:田澤潮
美術:丹治匠・新海誠
音楽:天門
声の出演:
 藤沢浩紀:吉岡秀隆
 白川拓也:萩原聖人
 沢渡佐由理:南里侑香


今回は、さすがに新海さん一人でというパターンではなく、チーム新海とでも呼べる面々での作成となっています。それでも、きちんとせつない感バリバリの新海ワールド炸裂です。


彼の作品は、すべてにおいて、詩的だ。

そして、この作品では、更に声優として、
吉岡秀隆さんが、起用されている。
あの独特の朴訥とした語りが、ベストフィット!!

ほんとうに感動しました。
透明感ある風景に、思春期の感情が思い起こされ、
吉岡さんの台詞に、一人暮らしの時の感情が蘇りました。

新海作品は、抒情詩です。

忘れていた。
でも忘れてはいけないあの時の感情が、そこにはあります。

せつなかった気持ちが呼び覚まされます。

参考までに、作中の台詞をご覧下さい。

ほんとは、こんな事しちゃ行けないと思うのですが、
あまりにも素晴らしく、やってしまいました。

 『遠い約束』

さらにこれ!!

 『孤独な世界』


どうです。この台詞を、吉岡節^^;で語るんですよ。
それだけでも、見る価値あるかも。

その上、新海ワールドですから。
これは買いでしょう!

しかも、この作品、見終わって Happy END の感覚に
満たされるので、本当にお勧めです。

但し、何度か見れば判ると思いますが、、、
っつーか2度見れば判るかと思いますが、

・・・ここから先ネタバレになるので、伏字にします・・・


もう一度、この作品を見ると、冒頭のシーンにドキッとします。
あれ?なんで[ヒロキ]は一人なのだろうかと
そして、[ヒロキ]はこう語ります。
「いつも何かを失う予感があると
 彼女はそう言った
 当時─
 まだ中学生だった僕には実感が
 持てるはずもなかったけれど・・・」

結局、[ヒロキ]と[サユリ]は、一緒になっていない。
単に別れた道を歩んでいるのか?
ひょっとして[サユリ]は、死んでしまったのだろうか?
と。。。この辺は見る側の想像に委ねるところなんでしょうが・・・
 
この作品、ハッピーエンドに見せかけておいて、
実は、結局はハッピーになっていない姿を冒頭見せているんです。
 
前作「ほしのこえ」とは逆ですね。
「ほしのこえ」では、終わらせ方が、
ハッピーエンドではありませんが、
あの後、二人は出会えたと考える事が出来るのですから。
事実、小説版「ほしのこえ」では、ハッピーエンドになっています。

・・・ここまで・・・

とにかく、『雲の向こう、・・・略・・・』は深い作品です
せつなさの観点から言うと、この作品は、輪をかけて深いです。


単純に、思春期の郷愁に浸っているだけの拙い作品じゃないか?
という人もいます。

いますが、[ヒロキ]の台詞を借りるとすれば、

「でも 僕を囲む世界は  この先 何度でも  僕を裏切り続ける」

という事です。

暗いですね。
暗いけど、感情としてすごく判ります。

切ない気持ちを内在させて、人は生きて行くんだ
的なもの。

「それが真の強さや優しさになるんだ」という、
日本が かつて持っていた文化。

・・・わびさびの世界・・・

人は切なさの上に生きている。

これは、今まで紹介した『アップルシード』や、『キャシャーン』や、もちろん新海作品の『ほしのこえ』にも内在しています。紹介してないけど、トム・クルーズの映画『ラスト・サムライ』なんか最たるものである。
それは、日本文化の象徴だった世界観なのだ。

だから、外国人であるトム・クルーズが『ラスト・サムライ』を公開した時、それを見た多くの日本人が、ヤラレタと思ったのだ。

誤解を恐れず、一言で、言い表すとすれば、"忍耐"なのであるが、ただ、耐え忍ぶだけではない。わびしさ、さびしさを理解して、初めて人は、人を思いやれ、優しく強くなれるのである。わびしさや さびしさを理解した心に 切なさは宿る。この切ない気持ちは、決して、可哀相と思う気持ちではないのである。

切ないな・・・でも仕方ないな。なのだ。

それは、乗り越えなければならない もしくは、敢えて受けなければならない

強いココロの生き様である。

興味ないコトは、どうでもいいと思うココロで支配された社会である。忍耐力の無さは言うまでもない。そうしないと勝ち組となれない世の中だから。社会構成する最小単位が"人"から、"会社・企業"に気付かない内にシフトして行っている。それが、最たる原因だ。"会社や企業"の法人にせつなさは理解できない。

日本は文化を捨て、魂を捨てた悲しき国家になりつつある。

それに、警鐘を鳴らすようなテーマを、メタファとして 持っている作品なのだ。


どの作品が?

( ̄д ̄;)あれ?

『雲のむこう、・・・』含め、あげたヤツがですが・・・

なんか、また、せつなさの話になっちゃったな。


では、趣向を変えて、『雲のむこう、・・・』は、また次回・。・


って、まだ、書くのかよ・・・


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[http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4456909:title=彼の作品は、すべてにおいて、詩的だ。] もうすっげぇ。新海誠すげぇ。 ほしのこえもよかったけど、これもよかったわ。 さっき見てきたばっかで、言葉にならないから トラバ先のブログさまのところのカテゴリー 新海誠を見てみることを激しくオススメする。 ここに書こうと頭のなかで整理してるのとほとんど同じことが書かれてる。 レンタルで見たけどこれは買うわ。 ... [続きを読む]

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» 雲の向こう、約束の場所 [Niyaso blog]
映画。アニメの。 新海監督。ゲーム「Wind」のDC版のムービーシーンでこの人を始めて知りました。 前作「ほしのこえ」。知らない。機会があったら、見るかも。見ないかも。 きれ [続きを読む]

受信: 2005/12/04 00:59

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