本◆ほしのこえ
ひさびさに(そうでもないか)、新海誠さん絡みの記事です。
新海さんについて、記事数増えてきたので、カテゴリー分け
してみました。
単に、自分が探しやすいようにですが^^;
さて今回は、『ほしのこえ』です。
と言っても、アニメ版 『ほしのこえ』の方は、
カゴの中の鳥: 映◆新海誠
と
カゴの中の鳥: 映◆彼女と彼女の猫
で紹介してるんで、今回は、書籍版の方です。
小説版「ほしのこえ」 と コミック版「ほしのこえ」 を
ゲトして読み終えましたので、その感想なんぞを・・・
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
こちら↓が、小説版「ほしのこえ」です。
原作:新海 誠
小説:大場 惑
メディアファクトリー (2002.7)
ISBN : 4840106002
価格 : \609
非常にいい出来です。
オリジナルのアニメ版「ほしのこえ」は、見る人によっては、せつなく物悲しい感情だけが伝わって、悲劇としてしか捉えられない向きもあるようですが、この小説版は、その悲劇の部分を消化しています。
敵となる未知の宇宙生物についても その時代背景についても 消化不良だった部分を補ってあまりあるストーリーに仕立てあげています。社会批判も入ってたりして、ちと贅沢な作品になっているなと感じました。
戦いの最中、異星人が、主人公の一人である[ミカコ]に『託したいのよ』という意味不明の台詞を発するシーンがありますが、それについても、独自の解釈で、見事に補っています。
私的に解するなら、人間達が、宇宙人として覚醒するために、意図していたものではなかったものの、異星人自ら身を呈した戦争に突入するしかなかった。それは、異星人にとってのせつなさであり、また、それは、地球人にとって、せつなさを理解する為の試練だったのだ....つまり、戦争という形を通してでしか、成し得ない程、地球社会は未成熟だという事....今の支配階級層を見れば、それも頷ける。
....あ、また拡大解釈と、せつなさ談義になっちまった....^^;
こちら↓は、コミック版「ほしのこえ」
原作:新海 誠
漫画:佐原ミズ
講談社 (2005.2)
ISBN : 4063349845
価格 : \680
小説版が原作のSF部分を補完して、コミック版が恋愛部分を補完しているというのが、定説のようですが、私的には、小説版でも充分恋愛部分は補っているかなと思います。
ただ、コミック版はSF的な面の解釈には深入りせず、恋愛面をクローズアップしている感じはします。地球に残された?[ ノボル ]と一緒に歩いていた[ ミカコ ]じゃない女の子とのエピソードは、こちらの方が秀逸です。
新海誠さん自身は、SF的な面の設定とかは、深く考えてはいなかったそうですが、異星人のタルシアンに『託したいのよ』なんて台詞を持ってくる事で、どう思う?どう考える?なんて、受け手側に解釈を依存する傾向が、天然で備わっているようです(笑;
それが、こういった、新たな「ほしのこえ」を生み出すモチーフになっているんだなと思います。
やっぱ、新海誠すげぇや と思った次第。
新海誠さんのHP
「Other voices-遠い声-」

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