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2006/04/28

新◆小説版 雲のむこう~

小説版
『雲のむこう、約束の場所』
著者:加納新太
出版:株式会社エンターブレイン

やっと、読みました。
昨年12/26発売って紹介したやつです。

一気に読もうとしたら、読む暇なくてズルズルと・・・
3月頭ぐらいに一気に読みました。
けどこれまた、記事立てする暇なくて(^^;

というわけで感想です。


深まりましたね。

特に、ヒロキとタクヤの二人の出会いと
中学時代のエピソード。
二人が心通わせる世界観。

ヒロキの高校時代の彼女との
エピソード。

話に奥行きが出て、ほんとに深まりました。
いい感じに仕上がってます。

特に、
タクヤが、サユリを廃駅に誘うエピソードや
タクヤが、戻って来たヒロキの提案に協力する
エピソードは、すごく良かった。
辻褄が合うって言うか
みょーに納得してしまった。


そして、キモである
結局ヒロキが一人になるいきさつ・・・

ヒロキとサユリのSEXを想像させる文面は、
わざわざ入れる必要はないと感じました。
そして、ワタクシ的に、ほぼ予想通りの理由で、
二人は離れる事になります。
猫のエピソードと写真のエピソードは秀逸です。

陳腐といえば陳腐、ありふれた展開かもしれません。
でも、それが本当の優しさと強さだったりすると
ワタシは思います。

せつないよね。
このせつなさなんだよな。

作品ラストの方で、宮沢賢治の一文が紹介されています。


  なんべんさびしくないと伝つたところで
  またさびしくなるのはきまつてゐる
  けれどもここはこれでいいのだ
  すべてさびしさと悲傷とを焚いて
  ひとは透明な軌道をすすむ
             (小岩井農場 パート九)


涙が出ました。

透明で、自然な・・・

思わず・・・


そして この小説版を読んだ記憶の中で
『雲のむこう、約束の場所』を観ています
さらに深く作品を さらに深い心の涙が
胸に刻まれます


新海誠という人の作品は、本当に胸に染み入る。

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21 新海誠」カテゴリの記事

コメント

切ないです。生きていることは。切なくて寂しくてやるせなくて辛いです。
>すべてさびしさと悲傷とを焚いて
  ひとは透明な軌道をすすむ
透明な軌道ですか。言いえて妙ですね。透明ならばもっと楽かなとも思いますが。
小説版
『雲のむこう、約束の場所』
今はちょっと読めないかもしれません。

投稿: t-nanase | 2006/04/29 00:16

せつなさを経験した優しさは透明になるんだと思ってます。透明な優しさ、すなわち自然な優しさ。何が自然か?生きるって事は決して楽な事ではないって事を悟る事かな。それでも人は生きていく。元来、人生って苦悩との戦いだと思うんですよ。そして苦悩と戦わない人間が犯罪者になる。そんな感じがするのです。

t-nanaseさんは、色々な闇と闘ってるようですね^^;
新作見ましたよ~

投稿: GOK | 2006/04/30 01:21

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