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2007/08/04

映◆戦争と人間

どもGOKです。

飛んだ記事、なんとか書ききりました。
昔の邦画の記事です。
でわドゾ。


wowowで一挙放映やってたので、見ました。

『戦争と人間』
(第一部1970年、第二部1971年、第三部1973年作品)
DVD-BOX(初回限定生産)版

9時間24分の超大作です。

トルストイの大河小説「戦争と平和」をモチーフとして、
五味川純平が書いた同名小説の映画化作品。
監督は、映画版「白い巨塔」や「華麗なる一族」の山本薩夫。

第二次世界大戦前の日本・・・
軍国主義から侵略戦争への道を突き進む日本。
そこに利権を見出し、私腹を肥やそうとする
死の商人と形容される財閥系企業の暗躍。
そして、財閥系ブルジョア=非生産階級と労働者階級の対立。
反共と反戦の思想の違い。思想弾圧。軍内部の矛盾。
そこに関わる多くの人々を描いた群像活劇超大作です。

この映画作成時点で、小説は完結しておらず、
映画作品も、もともと、四部作の構想だったものが、
三部作となった作品のようです。

だから、なのかどうか判りませんが、どうにもこうにも
第三部の完結編で、まとめきれなかった部分が
たくさんあったように思います。

財閥企業の暗部を請け負っていた三國連太郎は?
財閥企業に在籍しながら赤系のスパイだった山本学は?
情報を糧に立ち回る岸田今日子は?
栗原小巻と加藤剛のその後は?
西村晃と佐久間良子は?あれでおしまい?
一部にだけ登場してた 二谷英明はどうしたのだろう?
なんか意味ありげに登場してたが、あれで終わりか?
そういえば地井武男のその後は?

と言った感じで、
伏線が最後に収束しないのは、なんとも・・・
見る側の想像に頼る部分が結構あるかな。

ですが、メインキャストの伍代家の面々
 滝沢修(社長)、芦田伸介(実弟) 、
 高橋悦史(長男)、浅丘ルリ子(長女)、
 北大路欣也(次男)、吉永小百合(次女)

や、そこに直接絡む人々

 高橋英樹(陸軍中尉。浅丘ルリ子と恋仲だが・・・)
 山本圭(北大路欣也の親友だが、反戦運動家の弟として
      全く違う環境に育つ人間として描かれる。
      吉永小百合と・・・)
 夏純子(伍代家で女中として働き、北大路欣也に
      想いを寄せる、最後は身売りまでして・・・)

は、よく描けていたかと思います。

芦田は自信家の行動派でコエーし、
高橋悦はスゲー厭らしい嫌なやつだし、
滝沢修は、激しくはないが随所に名演技が光ります。
特に、第三部で、女中に入ったばかりの夏純子がデザート出す場面で、滝沢修が、「それは右から出すものだよ」と諭すシーンがあるのですが、他のキャスト(芦田、高橋悦)と難しい話をしているあの場面でのあの台詞は、間といい、抑揚といい、特にイイ。役どころの人物像とポジションを明確に表現する名演技でした。あの食卓のテイクは、映画史に残る名シーンだと思います。他の芦田、高橋悦、北大路も夏純子に対する接し方(デザートの受け取り方)ひとつで、演じるキャラクターを語りきってるところが面白い。

それから、なんにしても、浅丘ルリ子綺麗だし(正に財閥の娘って感じw)、吉永小百合と夏純子は今にして言えば、相当な萌えだと思います。(・・・そこかよw)。

でも、吉永が、隠していた山本圭からの手紙を憲兵の前で読むシーンや、夏が、北大路に最後に声をかけるシーンは、ホントに名シーンですよ。

しかし、そんな事よりも


この作品の凄いところは、
軍国主義から戦争へと邁進した日本の姿。
その中で行われた愚かな思想弾圧と
戦地での蛮行。
そんな姿を真正面から描いている事だと思います。

右傾化が叫ばれている昨今においてみたら、
この作品は、左よりの作品という事になるでしょう。

70年代当時に、こんな長編大作あったとは、
まったく知りませんでした。
映画公開当時、まだ私は小学校低学年ですから、
覚えているわけないんですが、
その後もTVで見た事もなければ、
話題になった記憶すらありません。

でもあったんですね。こんな作品。

四部作構想が三部作に縮小された結果駄作となった
とか、左よりだから話題にならないとか、
そんな事でも無いと思います。

興行的にどうだったのか知りませんが、
単純に作品として、長過ぎたのでしょう。

そんだけ色んなものが詰め込まれている作品だった
と思います(オールスターキャストという事も含め)。


同じ、時代を描いた
市川ジュン作の『陽の末裔』
村上もとか作の『龍(RON)』なんかも
あわせて見ると面白いかもしれません。

第一部 運命の序曲 第二部 愛と悲しみの山河 第三部 完結篇 陽の末裔 〔文庫版〕全5巻 市川ジュン作 龍(RON)村上もとか作


ちなみに、この『戦争と人間』
上であげてるイイなと思ったシーンとか戦争や思想弾圧の愚かしさとか、第三部に詰まっています。第三部だけ見ても作品のテーマは損なわれる事はないと思うし、充分伝わる作品だと思います。

長過ぎて、見る気もしないと思うなら、第三部だけで充分かもしれません。逆に一部二部見てからだと、あれ?尻切れ杉と思っちゃうかも。

第三部だけ買いだな。・


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