テ◆天国と地獄
どもGOKです。
TV版『生きる』の前日に
黒澤明ドラマスペシャル第一夜として、
やってまして、録画してたのやっと見ました。
いやぁ~コッチのリメイクは、すごくいいですね。
オリジナリティもあったし。
なんといっても、≪以下ネタバレあり≫
前半の中心となる権藤金吾役の
佐藤浩市は、やっぱ演技力ありますねぇ。
他人の子の為に自分の野心を捨ててまで、身代金を払えるのか?
男気あふれる主人公の気質を、
苦悩と葛藤を通して、見事伝えてくれます。
そして、誘拐から人質解放まで、
佐藤浩市の心の葛藤をメインとした前半から、
刑事側(阿部寛、伊武雅刀ら)が、
犯人である竹内(妻夫木聡)を追い詰めていく、
サスペンス色を強く出した後半へと
ストーリーが切り替わって行きます。
ちなみにどうでもいいんですが、
佐藤浩市に刑事側が挨拶する場面で、
佐藤の前に3人立つシーンがあるんですが、
阿部寛、伊武雅刀、杉本哲太と並んでるんですよ。
なんかイイ。
エリートキャリアっぽい阿部
現場たたき上げの伊武
技術主任っぽい杉本
キャスティングとして見事な位置だなぁと思っちゃいました。
ま、どうでもいいか^^;?
とにもかくにもオリジナルもドラマ版も
一級のサスペンスミステリーであり、
また人間ドラマでもある作品になっています。
ちなみに、また余談ですが、捜査会議のシーン。
踊る大捜査線でおなじみになった感が強いですが、
黒澤作品で、もう既にやってたんですネ。
パトレイバーよりも早くw。
余談はさておき、
オリジナルとの相違点も見てて面白い。
一番は、犯人、竹内の描写だろうなぁ。
前半から結構頻繁に出てくるし、
そして後半、妻夫木の女性関係をも含め
オリジナルよりも、より人間像に迫っていると思う。
そして、ラストシーン!権藤(佐藤浩市)と面会後の
あの表情の変化は、オリジナルにはないものでした。
犯人の人間像を、より鮮明にさせるワンシーンだったと思います。
頭はいい。格差社会を敵対視している。
しかし、幼少期のトラウマなのか?
その屈折した思考は、自己中型自己満足人間という姿を
浮き彫りにしているように思われました。
簡単に言うと、ひがみ根性の塊w。
それと、刑事捜査会議での本部長。
オリジナルと今回のドラマ版では、
そのステータスが、まったく異なっている。
オリジナルでは、
あの「生きる」や「七人の侍」の志村喬が演じており、
総括責任者としてのステータスを感じるが、
今回のドラマ版で演じた津川雅彦は、
いかにも、お飾りという演技をしている。
これって、すご~く、時代を反映してる感じがしません?
「生きる」も「天国と地獄」も現代に通じるところがある。
「生きる」の渡辺市民課長も、
「天国と地獄」の権藤も生きるとは、こういう事だ!と教えてくれる。
事なかれ主義で日和見ってる香具師や
才能あるのに、社会批判だけで、
人としての責任を果たそうとしない香具師、
もしくは、屈折した実の無い欲望にだけに才能を費やす香具師。
人が持つ才能を実のある目的や目標に使わず、なんとする!
ってな事を言ってる気がします。
思えば、どん底まで落ちた権藤は、再び立ち上がり、
人並みの生活を送っています。
片や犯人である竹内は死刑囚です。
生きる努力の方向性の違いを
如実に表していると言えるのではないでしょうか?
思うに、この2作品をリメイクした理由は、
「生きる努力を怠るな」と言うメッセージであったように思います。
日本の現代社会に住む私のような中途半端な人間に対しての…
これを機会に未見の方は、是非オリジナル鑑賞を(^。’)b
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権藤金吾って、元ネタになった小説の主人公「ゴードン・キング」からきてるんだってサ
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