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2011/12/02

漫◆江口寿史が若手の漫画を批判

どもGOKです。

江口寿史が若手の漫画を批判
「背景が実写そのものでうんざり」
:@niftyニュース

びつくり。

江口寿史の大ファンなんですが、

今、ちょうど、満喫では、
花沢健吾の「アイアムアヒーロー」を
楽しみに読んでる最中でしたんで~(笑)


ふむ、、言われて見れば、先ちゃんに同感だな。

でも、花沢健吾の「アイアムアヒーロー」は面白い。
部分で見ると背景下手じゃないと思う。
あの序盤の彼女が変貌しちゃう彼女のアパート内や
主人公の職場である漫画家の仕事部屋シーンの背景は
トレースじゃないよね?

おおきく風景や背景などの街並みバックが、
トレースなんでしょう。

ま、リアリティを出す必要のある作品にとっては、
手っ取り早い手抜き手法なんだと思う。
そう思って見てました。

でも、背景にリアリティのある漫画家さんというのは、
昔からいて、例えば、大友克洋さんとか、柴田昌弘さんとか・・・
その彼らはトレースじゃないですよね。

写真トレースにありがちな無機質感はなく、
緻密な背景描写のリアリティさに加えて
温もりまで、リアリティありましたものねぇ。。。

例えば、比較してみると、

◆浅野いにお 先生のマンション画
<浅野いにお「ひかりのまち」より>
<浅野いにお「ひかりのまち」より>

◆柴田昌弘 先生のマンション画
<柴田昌弘「紅い牙Ⅶ ブルーソネット」より>
<柴田昌弘「紅い牙Ⅶ ブルーソネット」より>

◆大友克洋 先生のマンション画
<大友克洋「童夢」より>
<大友克洋「童夢」より>

パっと見判らないかもしれませんが、
DLして拡大してみると一目瞭然。
浅野先生の写真トレースの絵がもの凄く雑です。
リアリティさを求めてるのだろうけど、
リアルに伝わる迫力は、
柴田先生や大友先生の方が圧倒的に上で、
背景の絵だけで語りかけてくる迫力があります。
特に大友先生ド迫力ですよねぇ。


また、別の絵ですが、
◆柴田先生の街並み画
<柴田昌弘「紅い牙Ⅶ ブルーソネット」より>
<柴田昌弘「紅い牙Ⅶ ブルーソネット」より>

この台詞の無い1枚の絵だけで、
町の雰囲気とか温もりが伝わってきますよね。

やっぱこういうのって、
写真トレースじゃ伝わって来ないんじゃないでしょうか?

つまり、浅野先生の作品においては、
リアリティを求めるイチ手法としてトレース背景を
置いているだけで、
背景絵だけで勝負する(伝える)という
柴田先生や大友先生のような手法で、
背景を活用できていないと感じます。

ま、物語としては面白いので、
浅野先生の作品も花沢先生の作品も
読んでますが、今回の事で、
いわゆる最近の作家さんの絵に、
なんか無駄な絵が多いなとか
背景がうるさいと感じてたのは、
そういう事かと、改めて納得した次第。

さすが、先ちゃんだ。


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