映◆アイ・イン・ザ・スカイ
観終わったあと、暫く席から動けないほどの
ぐったり感を味わいました。
凄い映画です。
もう一度見ようとは思わない。
なぜなら、この1回で強烈にメッセージを刻み付けられるからだ。
「ミッション・コンプリート」
本作、
一人の少女を見殺しにするか、
80人の命を危険にさらすか、
という命題における
正義とモラルを問う作品となっていますが、
組織の在り方に痛烈に疑問を投げかけている
問題提起作品だと思いました。
作戦のGOサインを求めて、
現場の指揮官(と言っても指揮官も現地にいるワケではない)
から会議室へ、しかし会議室の中にさえ決定権を持つものは
いない。問題がたらいまわしにされ、最終的には、大統領へ
そして大統領は、数字的条件を出す。
45%の判断は誰がしたのかさせたのか?
誘導による決定、そして誰も責任を取らない。。。
金融商品よろしく
リスク分散の名のもとに責任の最小化が図られ
いったいだれが結論を下したのか分からなくする組織構造。
数字だけが独り歩きし、数字さえ達成していれば
ことなかれで過ごせる錯覚。
現在の世界を見まわしても
多くの不正が今表面化しています。
排ガス規制、耐震偽装、不正会計、土壌汚染、、、
氷山の一角であろう不正の山。
誰か責任を取ったのでしょうか?
責任を取ったとしても
罪の意識をもっているのでしょうか?
最小化されたリスクにより
罪の意識も最小化されモラルハザードへ陥っていく。
少女は何のために死んだのか?
あの結末のあと
狂信的なテロ勢力に批判的だった少女の両親、
米英側の工作員として現場で虫型ドローンのパイロット操縦士
は、そのまま、
狂信的なテロ勢力に批判的な立場をとり続けると思いますか?
終わらない連鎖。
戦争という極限の中での判断であればなおの事、
罪の意識を最小化する事こそが、
敵(人)を殺し、勝利するため最良の方法ではあろう。
利用される憎悪。
終わらないテロ行為。
そして終わらせるには?
虐殺への布石。
ミサイルを発射した新人のドローンパイロット
45%の報告をした情報部員
目の前で、少女の悲劇に直面する工作員
彼ら以上の罪の意識を会議室メンバーは持ち得たのでしょうか?
危険分散の手法が、罪の分散により
更なる非人道的な結論を誘導しない事を願うばかりです。
指揮官キャサリンが最後にいうの台詞
「ミッション・コンプリート」
作戦は間違いなく成功しています。。。
この作品、同じ地球に住む人として、
本当に、観た方が(経験した方が)いいと思う作品です。
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