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2017/02/04

映◆太陽の蓋

太陽の蓋

自主上映会に行ってきました。

面白かったし有意義な時間でした。

福島第一原発の事故を
関係者への取材をベースに
3・11からの5日間を
政府機関の要人たちと市井の人々の視点を織り交ぜながら
ジャーナリストを主人公に、
原発というモンスターに対峙・翻弄される姿を描く
現発事故は、過去の問題なのか?問いかける問題提起作品でした。

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「シン・ゴジラ」は、原発事故をゴジラに置き換えて、
政府要人たちの意思伝達決定していく姿を、
ルールに全うであればあるほどに、また真剣であればあるほどに
バカらしく、呆れるほど、コミカルである姿を描いていましたが、

「太陽の蓋」はエンタメよりもドキュメンタリよりであるがゆえに
政府要人たちの苦悩も描かれていて秀逸でした。

2015年制作の作品のようですが、
これは見続けなければならない作品だと思います。

印象的だった事柄を2点ほど、

福島第一原発で働いていた若者が
「ここから遠い場所で牛を飼っていた人が自殺に追い込まれている。そいうことに対しても責任を感じていかなければならないんだと思っています。」
というような台詞がありました。
働く人々の葛藤を如実に物語っているシーンだと思いました。

しかし、公式見解として
東電は「原発事故による死者は一人もいない」と発表しています。
政府は「原発事故の終息宣言」をしています。

原発事故でまき散らした放射性物質は
いったい誰が責任を取るのでしょうか?

大気中に放出された放射性物質は「無主物」と言って、
主のいない物という事になるそうで、誰も責任をとらなくて
いいそうです。

政府もそれを認めています。
そも、そんな法律作ってるのが国会ですからね。

ちなみに、高速道路に落とし物をしたら「それは落とし主の責任です」と明確に謳われていて、高速道路のトイレなんかに貼られてるポスターでもよく見かける文言です。
バラまいたのが誰か明確に判っているにも関わらず、責任取らなくていいって何なんでしょうね?

そしてもう一つが、
原子力安全委員会のトップが経済畑出身の学者で原発の仕組みさえ
よくわかっていない人間がトップにいたという事。
現在の大企業を見ていてもよくある事で、グローバル化に備え、広い視野をもたせるのが目的、スペシャリストより、ゼネラリストを目指せ!なんてのが上に行く条件だったりしますが、裏を返すと、上に立つ人間が責任を取らないで済むリスク分散の名を借りた「責任逃れ」の手法なんですよね。
問題は前任者の時代。。。
だれが担当だったか分からない。。。
これが日常化してました、、、
そして個人(拝金)主義の資本主義がそれを加速する。

昨今、フォルクスワーゲンや三菱自動車や東芝などの大企業(組織)で表面化してきた隠ぺい体質が出来上がり。

本映画に出てくる東●電力も、独占企業であるが故に正にそのはるか昔からそんな企業なのでしょう。。。という点が、本映画では垣間見られました。

太陽の蓋

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