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2017/11/02

映◆BLADE RUNNER 2049

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BLADE RUNNER 2049 (2017年)
マイ評価:★★★★☆
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監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード
吹替:加瀬康之、磯部勉
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視聴:MOVIX利府 171030【字幕】、171102【吹替】
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観ました。

Blade_runner2049

吹替版も上映してたので、
【字幕版】と【吹替版】の2回観ました。

今回のブレードランナー、ミステリー的要素もあるので
ネタばれ的に2回目鑑賞に耐えられるか?って側面も
あるかと思うのですが、それは、それとして、
やはり、前作同様テーマが重厚で深いので、2度見ても
見応えありましたです。

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【字幕版】
いっさいの予備知識無しで鑑賞しました。

まず思ったのは、
ジョイ役(アナ・デ・アルマス)が、超可愛いなと...^^;(笑)

あと、ハリソン・フォードが、ずぶ濡れになってて
また、肉体的に大変な役やってんなぁ~と。。。


映像的には、
自分が今まで見たどの映像よりも
画期的なシーンがありました。

それは、
ジョイとマリエッティの肉体的シンクロシーンです。

今までの合成では、2人の人物の映像的重なりは、
人ならざるものの違和感が現れるのが常でしたが、
本作の合成は、もの凄く調和がとれていて、違和感なく
ひとつの肉体を表現していたと思います。
だからこそ、Kとの絡みも近未来感を感じさせてくれました。
凄かった!

あと特筆すべきは、レイチェルですよね。
ほんとにビックリ!!!
思わず、「おおぉっ!」と声に出そうでした。
観たあとに情報拾ったんですが、
何でも、背格好似た役者に演技してもらって、
そこに顔を合成させたとか。。。
ほんとビックリした。


それから、音楽についてですが、
前作と比較すると、
ちょい下品かなぁ~って気がします。
まぁ、前作が、神がかってるヴァン・ゲリスですからね。
比較するのが酷か。。。


本作、初見時は、事前情報もなく知らなかったのですが、
実は、前作から本作へつながる話として、ショートフィルムが
3本公開されていたのですね。

ブラックアウト2022
 監督:渡辺信一郎
2036:ネクサス・ドーン
 監督:ルーク・スコット
2048:ノーウェア・トゥ・ラン
 監督:ルーク・スコット

3作品鑑賞後、【吹替版】を観て、
テーマの奥深さを感じました。
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という事で、皮相的な話はこんくらいにして、
ブレードランナーが描く未来感についてですが、

やっぱ本作のキモは、この濃厚な未来感だと思うのです。
どうして、こんなにもディストピアなんでしょう。

SFのトレンドと言えばトレンドであり、
そもこのトレンドを作ったのは、
前作のブレードランナーである事は、間違いなく、
その延長にある本作で描かれる世界が
ディストピアであることは必然ともいえます。

ただ、前作の延長というだけにとどまらず、
本作を通じてのキーワードは、
現代社会への警鐘の意味も含めて、

【ロボット3原則】

【生物の3条件】

そして、
【フォン・ノイマン・マシン】

だと思うのです。


【ロボット3原則】とは、

1.人間に危害を加えてはならない。
2.人間の命令に服従しなければならない。
  ただし1に反する場合はこの限りではない。
3.1および2に反しない限り、自己を守らなければ
  ならない。

というアイザック・アシモフが提唱したSF作品を面白く
深遠なものとするための定義(ex.アトムをチーフにした
浦沢作品の『PLUTO』は名作中の名作)ですが、
本定義は現実のロボット工学においても影響を与えて
おり、研究者、技術者の多くは、そのロボットの頭脳と
してのAIは、本定義に則って開発されるべきと考えて
います。


【生物の3条件】とは、

有機物質として

1.外界と境界によって隔てられた細胞のような
  構造単位を持つこと。
2.外界から物質やエネルギーを取り込み
  物質代謝すること。
3.自分自身とほぼ同じものを自己複製し
  自己増殖すること。

の3つを満たすものが、生命の定義とされています。


【フォン・ノイマン・マシン】とは
数学者のフォン・ノイマンが提唱したもので、

「科学技術が進めば、機械的ロボット(マシン)が、
 自分の設計図をもとに自分自身と全く同じロボット
 を作る事が可能になる。」

というロボット(マシン)の事です。

そのような自己複製するマシンが、その動力源を
太陽光とした場合。。。

生物の条件を満たしてしまっていると思いませんか?


だから、今が大事であり、【ロボット3原則】なんですよ。

ところが、今の時代
拝金資本主義をベースとした国粋主義が蔓延り、
アメリカをみても日本でもそのような政権が座し、
「殺人ロボット兵器」の規制をめぐる
国連公式専門家会議が、やっと今年初開催されます。

【ロボット3原則】に従えば議論する余地もないんですが、
議論されたところで、
目先の利益や欲望の達成を優先するこの社会において
欲望の無限連鎖によるディストピアを目指さざるを
得なくなるのは明白な事だと思います。

幸せとは程遠い、世界なんですが。。。

【ロボット3原則】を定義にできない
今のままでは、ブレードランナーが描く未来像は、
単なるSFの話にとどまらないという事であり、
拝金資本主義ベースの社会の経営層や政治家は、
目先の利益しか見えないバカしか、
ほぼいないって事です。

【ロボット3原則】の定義を認めたら、
金儲けできませんもんね。

「殺人ロボット兵器」の規制に関する議論って
根底は、あまりにも稚拙な議論なんですよ。


にしても、世の中、世界全体が、
ほんとにおかしな方向に流れていってる事が、
日本の政治みてても実感してしまいます。
なんなんだアイツら!って輩が多すぎる。


ここで言っても仕方ないので、
実際の2049年はどんな世界か?
という質問に対する
ドゥニ・ブィルヌーヴ監督コメントを最後に、紹介します。

『いまの時代、
 ~略~
 SF映画で描かれるのはディストピアばかりだ。
 もう、ユートピアはない。
 ~略~
 (現実社会において)
 もっと前向きな夢想家が、いまこそ必要。』

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