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2017/11/04

ア◆攻殻機動隊 VRD(2回目)

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攻殻機動隊 新劇場版 VIRTUAL REALITY DIVER
【プラネタリウム版】(2017年)【16分】

また観ました!

マイ評価は変わらず星5つです!
:★★★★★
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監督:東弘明
出演:草薙素子:坂本真綾
   バトー:松田健一郎
   ロジコマ:沢城みゆき
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鑑賞:仙台市天文台 171104
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以前の記事はこちら↓
ア◆攻殻機動隊 新劇場版 VRD

Koukaku_vrd

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以前の記事では、
「攻殻知ってる人は是非とも体感して欲しいです。」
と書きましたが、攻殻を知らなくても
来たるべきAI社会という未来を控えた今、
体感しておくべき作品であると感じます。

人の意識をコンピュータへ移植できるのか?
なんともSFめいた話ではありますが、
人の意識をコンピュータへアップロードする技術は
マインド・アップローディングといいます。
その技術的実現性の最速予測は、2030年代後半と
されています。

実は、はるか未来の話ではなく、もうすぐ!
直近の話なんですね。

脳型AIのプロジェクトは、大きく分けると
「全脳エミュレーション」
「全脳アーキテクチャ」に分けられます。

前者が、マインド・アップローディングが、
可能となるようなAI技術で、脳の機能を丸ごと
コピーするAI技術です。神経回路を再現して
しまおうというプロジェクトです。

後者は、脳の機能を分割したモジュールとして
捉え、機能毎に作ったプログラムを結合すると
いうAI技術です。神経回路を再現するわけでは
ないので、マインド・アップローディングには
対応出来ないと考えられます。ただ、汎用AIと
しての実現性は、こちらの方が高く、
日本が推進しているプロジェクトはこちらの
「全脳アーキテクチャ」になります。

「全脳エミュレーション」は、人の神経回路
(ヒト・コネクトーム)の完全掌握が必須ですが
実現には、かなりの時間が必要なようで、
実現するか否かは、極めて微妙なところです。
しかしながら、アメリカやヨーロッパでは、
アルツハイマー病や精神疾患の原因究明のため
「全脳エミュレーション」のプロジェクトは
進行中なのです。しかも、どちらかというと
こちら側へ投資しているのが、グーグルさん
だったりします。

マインド・アップローディングはさておき、
現実的には、ロボットへの適用でしょう。
汎用AIとして「全脳アーキテクチャ」を
搭載したロボットの普及。そして、
「全脳エミュレーション」型AIによる
医療改革。
順調に進めば人類に多大な恩恵をもたらす
ことでしょう。

そのためには、ロボット三原則のような
国際的なルールが必要なはずなんですが、
前記事の「BLADE RUNNER 2049」の記事
でも書きましたが、
このままでは、なし崩し的に殺人ロボットが
認可される勢いですよね。


というわけで、
昨今のAI技術情勢を思いつつ、
本作、鑑賞なさってはいかがでしょうか。

好評につき、
仙台市天文台
の上映は
来年1月まであります!

土曜の夜に行うナイトプラネタリウムでの
上映ですが、毎週ではないので、上映日は、
ご確認ください。

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